カーシェアリングは都心では非常に便利で経済的

レンタカーに代わる存在になりつつあるカーシェアリングサービスが急拡大しています。

特に、都心部での利用率が高いのが特徴で、多くの業者も都心部に集中してステーションを展開しています。

カーシェアリングの人気の理由とは

最大の理由は、手軽にいつでも低コストで利用できるというところです。
レンタカーの場合には、数か月に一度の家族旅行等ではマイカーの代用となりえますが、ちょっとした1～2時間の買い物や30分の家族の送り迎えなどには利用できませんでした。

実は、この生活の中でのちょっとした利用のために、多くの人が高いコストをかけながらマイカーを所有していたのです。

この部分をサービス化したのがカーシェアリングであり、しかも、インターネットを利用することでいつでも簡単に利用できるということも大きな魅力となっています。

特に都心部での利用率が高いのは

東京などの首都圏でマイカーを所有する場合に、最も高くつくのが駐車場代金です。東京の場合ですと、人気エリアの場合には月額で3万円以上というのが標準です。
ただでさえ高い車両代金に、維持費、保険料、ガソリン代、税金もかかりますので、コストは思った以上に重く押しかかってきます。

ところが、カーシェアリングを利用すると、すべて込みで1時間800円前後です。
サラリーマンの場合ですと週に1～2度の利用でしょうから、カーシェアリングで月に1万円以上利用する人というのは相当なヘビーユーザーです。

もちろんケースバイケースですが、都心部での利用では車に関するコストを大幅に削減できる可能性が高いのです。

急速に発展した理由とは

このように都心部の場合には、元々カーシェアリングが受け入れやすいという土壌があったわけですが、このサービスが急速に発展したのには、その前に時間貸し駐車場市場が急速に拡大したという事情を無視することができません。

首都圏では、駐車場不足という社会問題が長く存在していました。せっかく車は多くあるのに駐車場の数が圧倒的に不足していたのです。
ここに登場したのが、時間単位で利用できる時間貸し駐車場でした。月額駐車場とは異なりいつでも低コストで時間単位で利用でき、土地所有者にとっても遊休スペースを利用できるため、願ったりかなったりのビジネスとなりました。

ここにさらに、時間貸し駐車場の収益性を高める目的で参入してきたのがカーシェアリングであったわけです。
このようなことから、都心部ではニーズとインフラが同時に膨れ上がることになり、マーケットが急拡大することになったのです。