若者の車離れの流れの中でうまれたカーシェアリング

昨今では若者がさまざまなものから離れていると言われています。
たとえばテレビ離れ、新聞離れ、酒離れ、実際のところ原因はさまざまであり「離れざるを得ない」ものも多いのですが、その一つとなっているのは車離れです。

バブル期のように多くの人がお金を持っていたころと比べれば、車を持っていない若者というのは増えました。
しかしこうした状況が生まれたからこそ出てくる事業もあり、それがカーシェアリングなのです。

車を分け合うカーシェアリング

ではどうして車離れがカーシェアリングに繋がったのかというと、これは「車を分け合う」というのがポイントです。

もちろん物理的に車を分解してパーツを分け合うのではなく、一台の車を複数の利用者が共同利用するというのがカーシェアリングの基本です。

これは環境的にも大きなメリットがあるのですが、カーシェアリングは車を買うために数百万円を支払う必要が無く、また都心部であっても駐車場のために毎月5万円を払うなどの必要がありません。
こうしたことによって「車が欲しいけれど経済的に買えない」という車離れを起こしていた若者には、非常に魅力的なサービスとして普及し始めたのです。

カーシェアリングのコストは走った分だけ

では具体的にどれくらい安いのかというと、基本となるのは月額基本料金に加えて走った分の費用が発生する形です。

これは事業者によっても扱いが異なるのですが、月額基本料金としては1000～2000円ほど、15分間の利用でおよそ200～400円ほどとなっていますから、仮に1ヶ月の基本料金が1000円、15分200円で2時間分乗ったとなると2600円で車に乗れることになります。

ガソリン代や保険料はカーシェアリングの業者側が負担することが多いですから、一人で保有するよりも遥かに安く乗れるのです。

好きで車離れをしたわけではないのなら利用する価値がある

このようにカーシェアリングは、車離れをせざるをえなかった若者にとって極めて利用する価値の高い存在であると言えます。

特に最近では、追加料金を払うことで高級メーカーの車を利用できるコースを用意している業者も増えてきており、映画やドラマの中でしか見られなかったオープンカーで海沿いを走るといったことも可能です。
もちろん友人たちと出かける際にライトバンを借りることもできますし、ちょっとした買い物のためにコンパクトカーを借りることも可能です。

車が好きだけれど持てないという人は一度、サービスの利用を検討してみると良いでしょう。