カーシェアリングのステーションは現在も増え続けている

最近コインパーキングの一角で、「カーシェア」という看板をよく見かけませんか？
お察しの通り、それはカーシェアリングのステーション。

こうした既存施設やスペースを活用する例も含めて、ステーションは増え続けています。

世間にかなり浸透してきたカーシェアリングですが、ステーションが増える事でどのようなメリットがあるでしょうか。

利用者、土地所有者、運営会社の３方向から考えてみましょう。

利用者のメリット

カーシェアリングの利用者にとっては、クルマをマイカーに近い感覚で使える状態が理想。特に自宅とステーションが近いほど、利便性と満足度は向上します。

クルマに乗るまでの移動時間はもちろん、買い物などで荷物を積んだ際の持ち帰りも容易になるためです。

また旅行先などで会員登録しているステーションが見つかれば、観光やグルメめぐりが気軽に楽しめます。近所でも遠出した先でも、カーシェアリングの拠点が増えるのは嬉しい事。

利用者の生活を豊かにし、行動範囲を広げてくれるメリットがあります。

土地所有者のメリット

長く続いた不景気の影響により、空き地には建物を作るより駐車場にした方が良いという考えが定着しました。そのため特に地方都市の駅前は、コインパーキングだらけの状態になっています。

しかしマイカーの所有率が低下している現在、コインパーキングの空車率も深刻化しています。土地の所有者は維持費や税金に頭を悩ませながら、活用法を模索しています。

このような背景を受けて、増え続けているのがカーシェアリングのステーション。

運営会社の契約スペースとして、月または年単位での安定収入が見込めます。コインパーキングが満車状態で回転し続ける収入には及びませんが、空車リスクを回避できるため確実な土地の活用方法です。

今後も広まっていく事が予想されます。

運営会社のメリット

現在カーシェアリングに参入している会社は多く、いかに会員を獲得するかが各社のテーマになっています。

決め手となるのは料金体系と利便性。とりわけ会員が利用しやすい場所に、多くのステーションを確保する事がカギとなります。

他社よりきめ細かいステーション網を作れれば、それだけ会員も増えて収益アップが見込めます。

運営会社は常に有望な土地を探し、利用見込みのリサーチと所有者との交渉に余念がありません。生き残りをかけた企業努力も、カーシェアリングステーションが増え続けているひとつの大きな理由です。