カーシェアリングは都市部在住の30代～40代に人気

マイカーやレンタカーに代わり、新たなクルマのあり方として浸透しつつあるカーシェアリング。利用する人の属性としては、都市部に住む３０代～４０代が特に多くなっています。

なぜこの層から人気を集めているのでしょうか？
理由を探ることで、カーシェアリングの本質的な部分が見えてくるかもしれません。

人気の大きな理由は、以下の３つが挙げられます。

使い勝手の良さ

公共交通の発達している都市部では、日常生活でクルマの必要性をあまり感じる事なく過ごせます。通勤にも電車や、バスを使っている人は多いでしょう。

しかし買い物やレジャーなどで郊外に出るとき、クルマの存在はありがたいもの。
とりわけ子育て中の世代は、子供を連れて出かけるのに重宝します。

このような突発的にクルマを使う条件によく当てはまるのが、都市部に住む３０代～４０代。カーシェアリングはニーズを満たす、使い勝手の良い手段と言えます。

コストパフォーマンスの良さ

いつでも気兼ねなく運転できるマイカーを持つ事は、世代にかかわらず抱く理想。
しかしガソリン代や保険、車検代といった維持費が家計を圧迫します。

特に駐車場を借りるため月数万円も払わなくてはいけない都市部では、なおさら維持コストの高さがハードルに。結婚や出産などライフイベントが続く３０代～４０代にとって、クルマにまつわる負担は無視できません。

そこで助けになるのがカーシェアリング。
自宅近くのステーションから、好きな時に運転できて料金も格安。
レンタカーのように店頭まで足を運んだり、書類を記入する手間がありません。

移動や手続きにかかる時間が短縮可能なのは大きな強み。金額だけでなく時間的なコストパフォーマンスの良さも、忙しいこの世代から人気を集める理由です。

サービスに対する世代的な理解

クルマの新しいあり方であるカーシェアリングについて、「聞いた事はあるけど仕組みをよく知らない」という人は少なくありません。

特に高齢の人はＷＥＢから会員登録をしたり、予約を行うシステムそのものに不慣れ。またグレードの高いマイカーを競って所有した世代にとっては、他人とクルマを共有する感覚は抵抗があるかもしれません。

その辺のこだわりが比較的少なく、システムへの理解も十分なのが３０～４０代。
カーシェアリングに対する抵抗をあまり感じず、メリットを上手に享受できる世代です。

都市部を中心にサービス網は広がっているため、その便利さはますます浸透していくでしょう。