いろいろあるカーシェアリングの問題点

手軽に利用できるところから人気急上昇中のカーシェアリングですが、メリットとともにいくつかの問題点もあります。

現時点での問題点にはどのようなものがあるのでしょうか。

必要なときに必ず使えるわけではない

人気急上昇でステーション数も増加しているカーシェアリングですが、有効に利用するためには自宅近くにステーションがなければなりません。
また、近くにステーションがある場合でも、多くの場合には車の台数は1～2台というケースがほとんどですので、必要なときに予約済みで利用できないということもあります。

特に、土日などの休日の午後から夕方にかけては利用者も多いため、予約しづらいという実情もあります。
自家用車であれば、もちろんこのようなことはありませんが、カーシェアリングの性質上この問題が発生します。

そのコストパフォーマンスの良さから、今後も利用する人が多くなるでしょうから、ますます人気の時間帯の予約が取りづらくなることが予想されます。

不特定多数の人が利用する

また、カーシェアリングとは不特定多数の人と車をシェアするという考え方ですから、自分以外の多くの人が利用します。
なかにはマナーの悪い人も当然いますので、禁煙車であるにもかかわらず喫煙したり、食べ物や飲み物を散らかしているケースも散見されます。

もちろん、このようなケースでは、センターに通報することで前の利用者に注意してもらうこともできます。
また、メンテナンスで車の清掃なども定期的に行われているのですが、それでも匂い等が気になる人にはつらいものがあります。

シェアリングという概念上、致し方ない問題点でもありますが、利用の際にはそういう覚悟も必要となります。
もちろん、基本的には圧倒的多数の利用者が良いマナーで利用されています。

必ずしもコストパフォーマンスが良いわけではない

10～15分単位で利用でき、コストパフォーマンスが良いというのがカーシェアリングの魅力ですが、ケースバイケースでは必ずしもそうでないケースも増えてきています。

例えば、長時間利用の場合にはレンタカーのほうがコストパフォーマンスが良いことも多くあります。
特に、都心部などでは激安レンタカーなるサービスが増えてきており、カーシェアリングと比べても大きなコスト差のあるケースがあります。

もちろん、レンタカーの場合には店舗まで出向かなくてはなりませんし、カーシェアリングのような手軽さはないのですけれども、それを差し引いてもお得感のあるサービスが増えてきています。
今後は、カーシェアリングと激安レンタカーを併用する人が増えてくるかもしれません。