カーシェアリングは近くのステーションが徒歩15分だと使いづらく感じる

突然ですが「徒歩15分」と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか？
状況によりますが近いとも、遠いとも思える微妙な距離ですね。

それではカーシェアリングで自宅から、近くのステーションまでこの距離だったらいかがでしょう。おそらく多くの人が「使いづらい」と答える事が予想され、理由はいくつか挙げられます。

カーシェアリングにとってハードルとなる、徒歩15分について考えてみましょう。

都市部での15分

カーシェアリングの利用が増えている都市部では、電車やバスなど公共交通も発達しています。
徒歩15分を地下鉄やバス停に換算すれば、軽く1～2駅は通りこせる距離。

利用者がカーシェアリングに求めるのは、マイカー的に利用できる気軽さです。ちょっとクルマに乗るため1駅分も歩くのは、「面倒くさい」という気持ちが先に立ってもおかしくありません。

ステーションへ行くまでひと汗かくのなら、いっそ電車やバスを使ってしまう。
選択肢の多い都市部ならではの、距離に対するシビアな考え方があります。

荷物を持っての15分

カーシェアリングする目的の上位に入るのは、ちょっとした買い物。

手が空いている行きの段階と、買ったものをクルマに乗せて走る時は特に問題ありません。
しかしステーションから荷物を降ろし、手に持って帰宅する際に15分が大きな壁となります。

たまの買い物だからと張り切って詰めた重い荷物が、家までの足取りも重くします。
ホームセンターで家具や工具を仕入れたなら、その15分がなおさら苦行に感じるでしょう。

クルマを使った外出には、荷物やお土産がつきもの。
ステーションまでの距離が、また利用したいという気持ちを左右します。

夜間や冬の15分

遠出の用事が長びいた場合は、帰りが夜遅くになる事も。特にカーシェアリングを利用した際、夜ステーションから歩いて帰るのは少し怖いと感じるでしょう。

とりわけ女性は、ステーションから自宅が近いほどありがたいもの。
物騒になってきた世の中、夜間に15分以上も徒歩で移動するのは避けたいところです。

また寒さの厳しい冬も、外歩きが辛いシーズン。
ステーションに着いてカーエアコンをかけた頃には、手が震えてハンドルを握れないという可能性も。野外の冷気に15分さらされているうち、すっかり遠出する意欲が失せてしまうかもしれません。

それは夏の猛暑日にも言える事。
アスファルトの照り返しを受けて歩くのも、耐えがたい状況です。

このようにステーションまでの徒歩15分は、さまざまな面から使いづらさを感じる距離と言えます。