新築マンションや既築マンションとコラボもしているカーシェアリング

カーシェアリングのサービスは自動車業界のみではなくその他の業界とも絡み合って成長を続けています。その中でも一般的なユーザーにとっても大きなポイントになっているのは不動産業界との協力です。

特に都心部ではマンションに住んでいて駐車場が無い、だから車が欲しくとも買えないという人が多いのですが、カーシェアリングはこの問題を解決するために非常に大きな力を見せているのです。

ではマンションとカーシェアリングはどのように協力をしているのでしょうか。

マンションの駐車場の代わりに活躍するカーシェアリング

このマンションとカーシェアリングの協力として挙げられるのが、駐車場の代わりとしてのカーシェアリングの拡充です。

これまでは各家庭が一台ずつ車を持つというのが普通でしたが、一台の車を業者が購入してユーザーが費用を出し合ってシェアするという形ができれば、駐車場が無いために車を持てないということから生じる不便はある程度解消することが出来ます。

そのためマンションからほど近い位置にある月極駐車場などをカーシェアリング業者が借り上げて、そこにシェア出来る車を置いてマンションの入居者に優先的に利用させるといった構図が広がりつつあるのです。

これは新築・既築かかわらず広まっているサービスですから、今後さらに広がって行く可能性が高いでしょう。

「クローズ型」なら車が使えないことも少ない

しかしこうしたサービスに関してよく疑問とされるのが「そもそも近隣住民も使うなら入居者が使えないのでは」ということです。

確かに住宅街で車が貸し出されているということになると近隣住民も使いたいと思う可能性がありますが、こうした問題を解決するためにあるのが「クローズ型」と呼ばれるサービスです。

これは入居者以外が契約出来ない形で提供されるサービスとなっていますから、入居者全員が同時に車を使いたいと思わない限り車が不足するリスクが低くなっています。

もちろん供給台数によっては不足することもあり得ますがしっかりとした現地調査と打ち合わせを行えば対応出来ますから、入居者へのサービスとしては非常に有力な選択肢と言えるでしょう。

社会貢献としても注目される

またこうしたことは入居者の満足度を高め、不動産価値をあげるための取り組みとみなされがちですが、実際には社会貢献としても非常に高い価値があることは見落とせません。

特に多くの人が入居する物件で、すべての人が一台ずつ車を持つとなると排出される排気ガスの量も多くなります。社会全体からすればわずかであるとはいえ、現在の環境破壊はそのわずかな環境破壊の積み重ねです。

そうした地球全体が抱える問題に対して配慮が出来るカーシェアリングを物件に導入するということは不動産業界が出来る社会貢献の一つであると言っても良いでしょう。

社会貢献をしていれば事業者への目も変わりますから、非常に魅力的なサービスと言えます。