都心部では今後カーシェアリングが進んでいく

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日本国内だと、カーシェアリングという文化はまだ今一つ普及しているとは言えない状態になっています。

特に市街地から少し外れたエリアなどでは車があって当然といった考え方が広がっていることがあるため、普及が目覚ましいヨーロッパと比べると見劣りするのが事実です。

カーシェアリング業界の現状

カーシェアリング業界を対象とした調査で明らかになったデータをみると、2014年時点での車両台数は12,373台、会員数は465,280人となっており、10年前の2004年と比べればはるかに数は増えました。

特に2009年から2010年にかけては、大手業者のカーシェアリング事業参入などもあって車両台数や会員数が2倍以上に伸びていますから、明らかに人気は高くなっていると言えるでしょう。

土地不足がカーシェアリングを拡大させる

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しかしながら「カーシェアリングの成長は頭打ちなのか」という疑問に対しては決してそうではないと言って良いでしょう。
実際調査の結果では車両台数・会員数ともに右肩上がりとなっていますし、自動車を持つことが当然ではない都心部であればカーシェアリングがさらに伸びていく可能性が極めて高いです。

この根拠として挙げられるのは「都心部における土地の不足」です。

一時期と比べればペースが落ちているとは言え、都心部への人口流入はまだ継続しており、例えば日本の首都である東京都を見ると土地面積は2,190.90平方キロメートルであるのに対し人口数は13,613,660人、1人あたりの土地面積に直すと160平方メートルしか当たりません。
この中で人が生活していくのに必要なものを詰め込んでいった上で車を持つというのはかなりのコストがかかります。

中央区や港区になると1台を1ヶ月間置くスペースを借りるだけで50,000円以上かかりますから、都心部で車を持つというのは非常に大変なことです。

都心だからこそ広がるカーシェアリング

しかしカーシェアリングであれば、数十台単位でまとめてスペースを借り上げるわけですからコストの削減ができますし、何より一台の車をシェアして使うのですから維持コストが一気に引き下げられます。
これは土地が不足している都心部であればこそ大きなメリットになるポイントですから、やはり今後伸びていく可能性が高いのです。

「駐車場を借りるお金が無いから」などの理由で車を諦めている、持つ必要が無いと感じている人が多い都心部があるのならば、今後カーシェアリング業界が拡大することはあっても縮小することはまず無いと見て良いでしょう。

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